※この体験談は、願主から寄せられた内容をもとに、個人が特定されないよう一部編集・再構成しています。
私は、誰かを不幸にしたいというより、
その人との縁だけを、もう終わらせたかったんだと思います。
でも、そう言うと綺麗に聞こえるだけで、
実際にはもっとぐちゃぐちゃしていました。
思い出すだけで胸が苦しくなる。
名前を見るだけで手が止まる。
共通の知人から近況を聞くだけで、その日一日がだめになる。
もう関わっていないはずなのに、
まだ自分の中では終わっていませんでした。
縁切り神社を調べていた
最初は、縁切り神社を調べていました。
悪縁を切りたい。
でも、良縁まで切れてしまったらどうしよう。
そんなことばかり考えていました。
仕事の縁まで悪くなったら嫌だし、
大切な友人との縁まで離れたら怖い。
私は、その人との縁は切りたかったけれど、
自分の人生まで壊したいわけではありませんでした。
でも、自分の中にある感情は、
ただの「縁切り」と言えるほど軽くもありませんでした。
あの人だけが何もなかったようにしていること。
私がまだ引きずっていることも知らずに、普通に生活していること。
こちらだけがずっと足を取られているような感じ。
それが、どうしても許せませんでした。
黒願堂に相談した理由
黒願堂を見つけた時、
「許せないままでいい」という空気に少しだけ救われました。
私はずっと、
早く忘れなきゃいけないと思っていました。
悪い縁なら切ればいい。
執着なら手放せばいい。
自分のために前を向いた方がいい。
そんな言葉は、何度も見ました。
でも、できませんでした。
綺麗に手放せるくらいなら、
最初からここまで苦しんでいないと思います。
黒願堂に送った相談文も、まとまっていませんでした。
「相手と切れたいです」
「でも全部失いたいわけではないです」
「相手が平気そうなのが許せません」
「自分の生活は壊したくないです」
今思うと、かなり矛盾していたと思います。
でも、返信ではその矛盾を否定されませんでした。
ただ縁を切りたいだけではなく、
相手に残されたままのものがあるように見える、という見立てをされました。
それを読んだ時、
ああ、私は離れたいだけじゃなかったんだと思いました。
悪縁だけを断ちたかった
私が本当に怖かったのは、
あの人との縁を切ることで、
自分の大事なものまで一緒に失うことでした。
だから、願いをそのままぶつけるのが怖かった。
全部壊れてほしいと思う瞬間もありました。
でも、冷静になると、そこまで望んでいるわけではない。
ただ、あの人が私の中に残り続けている状態を終わらせたかった。
あの人のせいで、私の気持ちや生活が止まるのをやめたかった。
そして、何も返っていないように感じるこの重さを、どこかへ向けたかった。
黒願堂では、そのあたりをかなり丁寧に見られた印象があります。
「何を切るのか」
「何を残すのか」
「何を返したいのか」
そういう言葉が出てきて、
縁切りって、ただ相手を遠ざけることではないのかもしれないと思いました。
儀式の報告を読んで感じたこと
儀式の後に届いた文章は、
思っていたより静かなものでした。
派手なことが書いてあるわけではなく、
私の中にあった感情を、ひとつずつ置き直されているような感じでした。
相手への執着。
相手に奪われた感覚。
まだ返されていないと思っているもの。
切りたい縁と、残したい縁。
それらが混ざったままではなく、
分けられていくような感覚がありました。
特に印象に残ったのは、
「良縁まで手放す必要はない」という意味の言葉でした。
私は、縁切りというものを、
全部を断つようなものだと思っていたのかもしれません。
でも、私が望んでいたのは、
全部を消すことではありませんでした。
あの人との悪縁だけを終わらせたかった。
それをはっきり自分で認められたことが、
一番大きかったと思います。
今も完全に忘れたわけではない
正直に言うと、
今も完全に忘れたわけではありません。
名前を見れば、まだ嫌な気持ちは出ます。
近況が入ってくれば、少し心が揺れることもあります。
でも、前みたいに一日中そこに引っ張られる感じは減りました。
あの人のことを考えた時に、
自分の中で少し距離ができたような感じがあります。
前は、
相手が幸せそうにしていることが、自分への罰みたいに感じていました。
今は、
あの人の流れはあの人の流れで、
私は私の方へ戻っていいのだと思える日が増えました。
許したわけではありません。
たぶん、許すつもりもありません。
でも、許さないままでも、
自分の良い縁まで失わなくていいのだと思えました。
相談してよかったと思うこと
黒願堂に相談してよかったのは、
「綺麗に忘れましょう」と言われなかったことです。
私の中にある黒い感情を、
無理に白くされなかった。
でも同時に、
全部壊したいという方向へ煽られたわけでもありませんでした。
そこが、自分には合っていました。
悪縁だけを断ちたい。
良縁までは失いたくない。
でも、相手が無傷でいることは許せない。
そんな矛盾した気持ちを、
矛盾したまま扱ってもらえた気がします。
もし同じように、
縁を切りたいのに、何を切ればいいのか分からない人がいるなら、
一度言葉にしてみてもいいと思います。
まとまっていなくても大丈夫でした。
少なくとも私は、
まとまらないまま相談しました。
それでも、ちゃんと見てもらえました。
黒願堂では、誰にも言えない怨みや、断ち切れない悪縁についてのご相談を受け付けています。
はじめから、すべてを整えて話す必要はありません。
まずは、言える範囲だけで構いません。
黒願堂へのご相談
ひとりで抱え続ける必要はありません。
黒願堂では、願主の内に残った怨みを、
名・数命・縁・因から見立て、
黒願として封の内へ納めます。
はじめから、すべてを整えて話す必要はありません。
まずは、言える範囲だけで構いません。
※本記事は願主の体験談をもとに再構成したものであり、記載内容は願主個人の感想です。

